top title

 

sketch917

NEXT
HOME
next

5月31日

NEXT

安倍政権は前政権時代に不評をかって廃案になった「残業代ゼロ法案」を再び押し通す構えだそうだ。

確か人材派遣会社社長の奥谷禮子が「格差は能力の差」とのたまわって提唱した法案だった。

安倍は飲食店の「すき屋」の多くの店舗が従業員不足で休業している実態をどのように考えているのか。

この法案が通れば、間違いなく就職難をいいことに労働者をこき使うブラック企業がさらに増加するだろう。

 

大企業が景気回復するために円安をあおり、法人税を減税、今度は労働者のコストを下げるための法案と、

企業経営者にとってはウハウハな政策続きだろう。

しかし、大多数の国民はそのあおりを食って、物価上昇、消費税増税、ノルマ増加、所得減少と生活は厳しくなる一方だ。

前政権のときに、「蟹工船」の世界が現代に甦るのを危惧したが、その兆候が充満している。

自尊心ばかりが高い安倍は国民生活なんかどうでもよくて、国家のプライドが第一だ、という点において、

第2次世界大戦時の参謀たちと発想があまりにそっくりなことにゲンナリする。

 

ブラック企業の被害に会うのも主に働き盛りの若い人たちだし、集団的自衛権が行使されるようになれば、

前線に赴くのも20代からせいぜい40代前半の若い人だということが、安倍を支持する若い人たちは実感としてわかっているのだろうか。

 

これから超高齢化を迎える日本が、国家のプライドに固執する安倍を観念的に支持して、わずかな若者を奴隷のように扱い、

弱者の立場を顧みることのない野蛮な国になっていくのを止めなければならないのではないか、と思う。